魔改CPU買ってみた QTJ2

2021年8月3日火曜日

PC レビュー 自作PC

t f B! P L

今回は中国に売ってる怪しげなCPUを買ったので本当に使えるのか検証していきたいと思います。

開封

魔改CPU爆誕


中国からはるばる送られてきたスマホほどの大きさの小包の中に入っていた、細長い形の物体。これが今回の主役の魔改CPUです。奇怪な見た目が好奇心をそそります。梱包は中国通販とは思えないほどしっかりとしていて、これなら動くだろうと根拠のない自信がわいてきます。

これは何?

そもそも魔改CPUが何なのかといいますと、簡単に言えば中国の謎技術によって作られた謎のCPU。もう少し詳しく言うとインテルのノートPC向けCPUを無理やりデスクトップで使おうというものです。ノートPC向けのCPUは見慣れたデスクトップ向けのCPUとは違って細長い形状をしているのでそこに下駄をかましてLGA1151に変換してます。まさに謎技術、謎の努力。何を思ってこれを作ろうと思ったのか気になります。



で、こいつすごいところは安い。6コア12スレッドの物は大体1万円、corei9 8コア16スレッドでも2万円程度で買えてしまいます。しかも対応チップセットがintel 100番台から使えるので6世代以降のCPUを使ってる人が繋ぎで乗り換えるのにはうってつけのCPUです。使うには改造biosに書き換えなければならないのが玉に瑕ですがまあ大丈夫でしょ(適当)。
 
ちなみに私は10世代の6c12tの物を買いました。製品名はQTJ2。8/2日時点では販売が終わっているので、もしほしい人はここらへんからよさげなものを選ぶといいと思います。(種類がかなり減ってる気がする)
一応言っておきますが、動かなくてもウィルスにかかっても私は保証できませんので自己責任でお願いします。

取り付け

biosチップの交換

私のマザーはbiosチップが交換できるタイプだったので同封されていたチップに付け替えるだけでbiosの書き換えができました。


これを取り換えるだけ
はんだ付けされているタイプの場合はROMライターで書き換えるといいらしいです。ライターを使たbiosの書き換え、一度やってみたいですね。

固定プレートの取り外し

固定するレバーを

外す
CPUを固定する金具を付属の専用の物を使うために取り替えます。普通ここを外すことはないので少しドキドキしますね。

CPUの取り付け


CPUを乗っけて上から金具をつけ3つのねじをつけるだけで簡単です。標準のドキドキしながらレバーを押し込むよりも安心感があるので、intelもこれを採用してほしいと思いましたが、ドライバーなくしたのでやっぱやめて。

起動

ポチっとな

電源を押すとファンが回りだし快調に動作!
する予定だったのですがなぜか動かない...まじか。メインマシンなので壊れたらいろいろとヤバイと焦り、顔面蒼白、泣きそうになりながら2時間ほど戦った結果何とか動作に成功したのでその戦果をここに記そうと思います。長いので困ってない人は見なくてもいいかも。

動かなかった原因それはメモリでした。
私のPCのメモリ構成は 4GB×2(micron)  8GB×2(samsung)の合計24GBの後から継ぎ足した少しちぐはぐな構成です。
販売ページにはmicron製チップを使ったメモリは相性が悪いと書いてあったので、とりあえず16GBを1枚さしていたのですが動きませんでした。で、4GB1枚でも動かない。この時点で終わったと思ったのですが、試行錯誤の結果1,2スロットにそれぞれ4GBを指すとなぜか動くことがわかりました。しかしこれではシングルチャネル動作なのでどうにかデュアルチャネルで動かそうとした結果3スロットを空け4スロットに8GBを指せばなぜか動きました。最終的には4GB 8GB 空 8GB の合計20GB構成に落ち着きました。書いていてよくわからなくなってきましたが、わけのわからなさだけでも伝わったらいいな。

下ごしらえのオーバークロック

やっと起動したのでベンチ!と行きたいところですがこのCPU元はノート用なので45Wの電力制限がかかっています。このままでは性能(特にマルチ)がしょぼくなるので、
IntelExtremeTuningUtilityとかいう強そうな名前のソフトで制限を解除しましょう。Zマザー以外でも制限は解除できます。使い方は簡単、AdvancedTuningの項目をすべてさいだいにすればOK(のはず)。

もちろんその分の発熱と消費電力が増えることは忘れずに。

ベンチマーク

ここからは魔改CPUは実際に使えるのか検証していきます。
まずは定番のCinebenchR15 画像ドン といきたかったのですが初期化とともにスクショがすべて消えたため、まとめていたデータだけ載せます。

前に使っていたcorei5 6500に比べて2倍近い性能を出すことができました。これはi5 10400やryzen5 3500と同程度の性能です。
そしてOCの有無を比べてみると、シングルスレッド性能(灰色の部分)は変わりませんが、マルチ性能は平均して1.2倍程度になることがわかりました。ZマザーならさらにOCできるようなので、機会があればOC耐性も調べたいですね。

まとめ

最悪動かなくてもいいやくらいに考えていた魔改CPUですが、意外に使えることがわかりました。換装してから2か月が経ちましたが不具合なく快適に動作しています。特にゲームをしたとき、前は90fps程度しか出ていなかったのに今では144fps固定できるようになりました。ブラウジングなどの日常的な作業も快適です。

もしこれが動くマザーボードを持っているならDDR5までの繋ぎとして使うには十分な性能があるように感じます。リスクと難易度は高いですが、3500や10400ほどの性能が1万円で手に入るのはかなり魅力的です。intel6,7世代を使っている人で変な物が好きな人は一つの選択肢として考えてみるのも悪くないかもしれません。


もちろん改造する際は自己責任でお願いします。私は何も保証できません。


動画版もよろしくお願いします。

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